PLCマーケティングとは?
マーケティングでの基本的な考え方は自分の人生にも役に立つ!?
「PLC」という言葉を聞いたことがありますか?
このようにいくつかの英単語の頭文字を取ったのであろうという用語が多すぎであると思ってしまうのは私だけでしょうか。
ニュースを見ても、ネットサーフィンをしていても世の中にはたくさんの略語で溢れています。
パッと見ただけでは意味の検討がつかないので苦労しますよね。
しかし、意味を知っておくと覚えやすく、案外身近にあることや役に立つものもあります。
「PLC」もその一つです。
PLCはマーケティング戦略において、基本的で重要な考え方と言われています。
マーケティングは自分には無縁と思われたかもしれませんが、PLCの考え方は日常生活で起こりうることにも当てはまります。
そんな「PLC」について勉強していきましょう。
PLCとは?
PLCとはプロダクトライフサイクルのことで、下記のように3つの英単語の頭文字を取って「PLC(ピー・エル・シー)」と呼ばれています。
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P…Product プロダクト
L…Life ライフ
C…Cycle サイクル
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生き物には寿命があり、生まれてから成長を繰り返し最終的に衰退していくというライフサイクルがあります。
製品に対しても生き物のライフサイクルと同じような流れがあるため、プロダクトライフサイクルと呼ばれています。
確かに世の中には様々な製品がありますが、ヒット商品がずっと売れ続けているということはないですよね。
時代の流れに沿って必要とされるものも変化し続けています。
昔ブームになったものも今では全く話題にも出ないということがあるのは、プロダクトライフサイクルが関係しているからです。
プロダクトライフサイクル
プロダクトライフサイクルには「導入期・成長期・成熟期・衰退期」の4つの段階があると言われています。
マーケティング戦略を考える時は、この4段階のうち自社の製品が現時点ではどこに位置しているのかを理解して施策を考える必要があります。
企業におけるマーケティングの例だけで考えると少し難しい印象になるかもしれないので、私たちにとって身近な「恋愛」を例に挙げて詳しく見ていきましょう。
①導入期
導入期とは新商品が市場に登場したばかりで、あまり認知がされていない段階のことを言います。
この段階で顧客は新商品に対してどんなメリットがあるのかまだ知りません。
そのため企業は認知拡大をしていくことが重要となります。
その製品に対して顧客の認知度が低いというということは、ライバルもまだあまりいないということです。
つまり、ビッグビジネスになるチャンスもあるのです!
だからこそ企業は営業マンによって積極的に営業活動を行い、広告などを打ち出してプロモーション活動などにも力を入れます。
導入期の時点では利益が少ない中でも、認知拡大のために多くの資金や時間を投資していきます。
しかし、たくさん投資したからと言って必ずしも成功するとは限りません。
リスクが高い分その業界でシェアを取れば後々は大きな利益を得ることもできるため、“ハイリスク・ハイリターン”と言えるでしょう。
これを恋愛に置き換えて考えてみましょう。
これはあくまでも私の妄想ですのでお許しください。笑
工業高校に入学することになったA子ちゃんがいたとします。
A子ちゃんは彼氏がほしいと思っています。
工業高校は男子学生の方が多い場所なので、A子ちゃんにとってはライバルが少ないので有利だと言えますよね。
まずA子ちゃんはクラスで自分の存在をアピールする必要があります。
ライバルが少ないなら黙っていても男性は寄ってくるでしょ?と思うかもしれません。
しかし、有利な状況であったとしても男子学生がA子ちゃんの存在に気付いていなければ意味がないのです。
逆ハーレムみたいな状況なのにA子ちゃんの存在が知られていないというのはとても勿体ないと思ってしまいますよね!
だからこそ積極的に自らアピールしていくことが大事になってきます。
アピールというと大げさな感じがしますが、この場合はちょっとした挨拶や会話でいいのです。
まずは自分の存在を知ってもらうことが興味を持ってもらうことに繋がります。
PLCの導入期と似ていますよね。
②成長期
導入期で行っていた営業活動やプロモーション活動の成果が表れ始めると、市場で製品が認知され始めどんどん売り上げが伸びていきます。
この右肩上がりに売り上げが伸びる時期を成長期と言います。
成長期では製品が市場に勢いよく普及していくので、企業は生産のスピードを上げないと需要に追い付かなくなってしまうこともあります。
今まで流行ったものでも、売れすぎて入荷待ちになり手に入らなかった!という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私が幼かったころはたまごっちブームがあり、なかなか手に入らず親にダダをこねて困らせたこともありました。笑
この時期に企業は生産設備をどれだけ整えられるかも重要になります。
ブームが過ぎ去ったころに生産設備が整ったとしももう遅いですからね。
顧客が求めている時に求めているのも提供することがビジネス根本であると思います。
また、認知が広がっていく成長期はライバルが増えていく時期でもあります。
ライバルは増えていきますがそれ以上に市場が大きくなっていく時期なので、市場に参入した企業の多くが利益を出すことができるでしょう。
ただし、自社の製品とライバル社の製品は違うものであると顧客に理解してもらえないと同化して埋もれてしまいます。
後々生き残っていくためにも成長期に他社の製品との差別化を図ることが重要になってきます。
成長期は製品のメリットが理解されて、顧客も製品を使いこなせるようになってくるため、「もっと〇〇〇だったらいいのに!」「〇〇〇ならさらに便利だな!」など細かいニーズが生まれます。
企業は他社の製品との差別化を図るためにも、それぞれのニーズにきめ細かく合わせた製品を作るために改良を重ねていくことが求められるようになります。
成長期についても先程のA子ちゃん例に当てはめてみましょう。
工業高校に入学したA子ちゃんは、自分の存在を知ってもらうためにクラスメイトや部活のメンバーと積極的にコミュニケーションを取りました。
その結果、A子ちゃんの存在に気付いた男子生徒たちはA子ちゃんのことが気になり始めます。
男子生徒が多くて女子生徒が少ない中で積極的に話しかけてくる女の子がいたら、そりゃ気になってしまいますよね!
そんなわけでA子ちゃんにモテ期が到来するのです!A子ちゃんはモテまくります!
いいですね!羨ましい!笑
そのウワサを聞きつけた他校の女子生徒たちが、A子ちゃんが通っている工業高校に転校してきたとします。
(ちょっと現実味がないかもしれないですね。すみません。笑)
もしそうだったとして考えてみると、転校してきた女子生徒はA子ちゃんのライバルになります。
しかし、まだまだ男子生徒の比率の方が高ければA子ちゃんのモテ度は下がることなく、さらに転校してきた女子生徒たちもモテ始めるのです。
それぞれのニーズに合わせて差別化をしていくという点においては、恋愛でいうと相手の好みに合わせるということと重なるかもしれません。
気になる人のタイプをリサーチして、ロングヘアが好きだと言っていたなら頑張って髪を伸ばしたり、その人が好きなアーティストの曲を聴いてみたり、相手のタイプに自分を合わせようとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
誰でも好きな人には振り向いてほしいと考えるものです。
相手のタイプに自分が近づき周りとの違いをアピールしたいのだと思います。
意外にもPLCと恋愛に共通点があることが分かってきましたね。
次の段階に移っていきましょう。
③成熟期
成長期の次にやってくるのが成熟期です。
成熟期では市場に爆発的に普及した製品をすでに持っている顧客が増えて、新しく購入する顧客が少なくなってしまうため市場が停滞し始めます。
新規購入をするのは買い替えのタイミングかリピートの場合のみになってきます。
成長期から成熟期にかけて多くの企業が市場に参入してくるため、この成熟期が一番ライバル社が多い時期とも言えます。
その分、企業間での競争はより激しくなり価格競争で勝ち抜くために低コストで生産できるような流れを考える必要が出できます。
企業はこの時期に市場のシェアをどれだけ取っていけるかがカギとなります。
大体の業界では3つ~4つの少数企業が市場の大部のシェア率を持っていることがほとんどです。
成長期に参入してきた企業も市場が拡大していた時期は利益を上げることができていましたが、成熟期になった途端に競争が激しくなり、弱い企業や資金が少ない企業は買収されてしまい、または市場から撤退せざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。
このような状況でシェアを取っていくためには、成長期の段階で他社とどれがけ差別化を図れていたのかが結果を左右するのかもしれません。
では、恒例のA子ちゃんの例で考えてみましょう。
さらにウワサを聞きつけた他校の女子生徒が、A子ちゃんが通う工業高校に転校してきました。
工業高校の女子生徒は増え続け、男子生徒と同じくらいの比率もしくは男子生徒の数を上回ってしまったとします。
そうなったらどうなるでしょう?
今までは男子生徒の母数に対して女子生徒の数が少なかったのでA子ちゃんだけが注目されることが多かったかもしれませんが、
ライバルが増えることで競争が激しくなります。
A子ちゃんが工業高校に通ってすぐのころは男子生徒にとって異性の対象が少なかったので、A子ちゃんが注目されやすのは当然です。
だからこそA子ちゃんはめちゃくちゃモテたわけです。
転校してきた女子生徒が増えれば、対象が分散されA子ちゃんが注目される確率も低くなっていきます。
また、すでにカップルになっている人たちも増え始め、新しい出会いの需要は減っていくこともあるでしょう。
その中でもA子ちゃんがモテ続けるというのは厳しい状況になってくるのです。
これはA子ちゃんだけでなく転校してきた女子生徒にも当てはまります。
しかし、そんな中でもモテる子っていますよね?
それは周りとは違う魅力を持っている人なのかもしれません。
大人数になればなるほど、「おや?この人は他の人とは何か違うな!」と思われるような人になることで興味を持たれたりします。
どの市場でも周りとの差別化は重要であると言えます。
④衰退期
最後に迎えるのが衰退期です。
市場ではその製品そのものの需要が減っていき、売り上げと利益が共に減っていきます。
この時期になると、市場から撤退する企業も増えます。
もしくは、今まで普及していた製品に代わり別の製品が生み出されることもあります。
A子ちゃんを例にして見てみましょう。
この時期にA子ちゃんがモテる可能性があるとするならば、どこかの破局したカップルが新しい出会いを求めている時か、転校生や新入生など新しく人たちが学校に入ってきた時であると考えられます。
A子ちゃんの恋愛におけるニーズはかなり低くなってしまうのです。
少し悲しい結末かもしれませんが、実際に起こりうることですよね。
この時期にA子ちゃんがすべきことは、より自分に磨きをかけて新たな自分の価値を作り出すか、新しい場所に行くことで心機一転自分をアピールしていくことかもしれません。
ビジネスにおいてもプライベートにおいても、ブルーオーシャンを見つけにいくことはとても重要です。
PLCマーケティングまとめ
PLCとはプロダクトライフサイクルのことで、4つの段階があるとお伝えしました。
- 導入期
- 成長期
- 成熟期
- 衰退期
必ずしもすべての製品をPLCに当てはめることはできないかもしれませんが、ある程度の予測をするためにはとても価値のある考え方だと思います。
現時点でどこの段階にいるかを正しく理解し、適切な施策を考えることが激しく変化していく市場の中で生き残っていく術と言えるでしょう。
時代の流れを先読みして、一歩先の戦略を考えることがビジネスで長期的に繁栄していくために重要なことです。
今回は身近なものとして恋愛を例に挙げましたが、要するに人も製品を同じように自分を研磨し続けることが大事であると思います。
最初に説明したようにプロダクトライフサイクルは生き物のライフサイクルからきているので、人もこの流れに沿って生きているわけです。
自分や所属する会社がPLCのどこにいるかを考え、より飛躍していくための材料にしてもらえると嬉しいです。
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